楽しい時間と酒

仕事柄、お酒のことを考えることが多いのです。
自分の愛する日本の酒を、
どうやって普及させることができるのか。
ずっと考え続けるのだろうな。

先週の土曜日、
有名な銀座のイタリアンレストラン、ラ・ベットラでランチをしました。
パートナーは以前来たことがあるようでしたが、
僕は初めて。
予約をとっていない店なので、どうせ一杯だろうなと、
なかば諦めながら行ったのですが、
「外のテラスでよければ」 とラッキーなこと。
猛暑の日差しを直接浴びることもなく、
意外に涼しい風のなかで、
気持ちよく美味しい料理を満喫しました。
昼間からグラスの白ワインを飲んで、
何だか健全で、満ち足りた、
おしゃれで、楽しい、
とても美味しい時間でした。

これを日本酒に求めるのは難しいのかもしれないけれど、
日本酒にしかできない楽しみを、
見つける、
つくりだすことが出来れば...

和食をベースとしたフュージョン料理のなかに、
ヒントがあるかもしれません。
世界の料理は、徐々にボーダーレス化しています。
ヌーヴェルフレンチ、ヌーヴェルイタリアン、ヌーヴェルシノア...
ヌーヴェルと付く料理は、すべてさっぱりとした、生食系の色彩を持っています。
これらの料理は、白ワインに相性が良いと思いますが、
相性からいえば、ほとんどの料理が日本酒に間違いなく合います。

ただ、日本酒の方にも歩み寄りが必要かもしれません。
ナチュラルで爽やかな甘さと香り。
ドライな飲み口にも甘さを感じさせる香りが欲しい。

気軽に冷蔵庫に放り込んでおいて、
冷えた酒をきれいなグラスに注いで、
太陽の下で気持ちよく楽しむ。
こんなお酒の楽しみ方が、きっと生まれてくると思います。

トラディショナルな日本酒は貴重です。
頑として寄せ付けない大人の酒。
夏でもお燗でゆるりと楽しむ酒。
「お前も酒の似合う年頃になったらな」 と、
余裕を持って若者に語れる酒。
どちらもあっていい。

大切なのは、
それぞれの飲みてが、
酒とともに「楽しい時」を過ごしているかということ。
「あなたは今、ハッピーですか?」
「ええ、とても」
それが大切にしたいこと。

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