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marimekko

デザインと言えば北欧。 その北欧のデザインを引っ張るフィンランドのマリメッコ。 シンプルで大胆でカラフル。 60年代のサイケデリックムーブメントを思わせるデザインながら、 飽きのこない新鮮さ。 たまたまマリメッコの展覧会をやっていたので、 ゆっくりと時間をかけて見てきました。 創業者アルミ・ラティアが選んだロゴは、 オリベッティ タイプライターのフォント。 シンプルで無駄がなく、美しい。 ロゴがぴったりはまると、その力は絶大だなと、 ふむふむと得心した次第。 有名なデザイナー達は、 それぞれの世界を自由に美しく、 そしてマリメッコらしく描きました。 有名なマイヤ・イソラのウニッコ(けしの花)、 ヴォッコ・ヌルメスニエミのヨカポイカ(すべての少年)、 アンニカ・リマラのタラサイタ(均一な横縞)… 身体を締め付けず、 ユニセックス的な淡泊さのなかに、 とても美しい色使いが凝らされている。 もう今から50年も前のデザインが、 まったく新鮮さを失っていないデザインの力。 こんな世界があるなら、 デザインの勉強をしてみたいな、 と、思わされます。 自分にはデザインの知識はありません。 残念ながら、これから学ぶには年をとり過ぎた。 でも、 良いもの、美しいものには、 いつも触れていたいと思います。 何故なら、 良いもの、美しいものに触れていると、 心のなかに、潤いが満ちてくるのが、 ありありと感じられるからなのです。 これは歓びです。

Janis

ジャニスと聞くと、 60年代に青春を過ごした人ならジャニス・ジョプリンを思うでしょう。 70年代に青春を過ごした人ならジャニス・イアンを思うかもしれません。 特にジャニス・ジョプリンは、独特の強烈な色彩をもった印象を残して逝ったアーティストでしたから、 ジャニスと聞くと、なんだか少し心が震えるのを覚えます。 同世代の方なら共感して頂けるのではないかな。 でも、 これは違うジャニスのお話です。 私はスキーが大好きで、 高校時代には、友人のコネを使って某大学の寮に泊まり込んで、 ひたすら滑りまくっていました。 石打にあるマイナーなスキー場。 店と言うほどの店もないスキー場へ続く通り。 そこにロッキーという喫茶店がありました。 スキーで冷え切った身体を暖めてくれる石油ストーブ。 手袋や帽子をひっかけて乾かし、 コーヒーを飲んで過ごすひと時は、 何ともリラックスした至福の時なのです。 カウンターの中に、軽めのアフロが似合う とても素敵な女性がいました。 私たちよりは年上の大人の女性。 余計なおしゃべりはせず、 静かにコーヒーを入れてくれました。 私たちは、みんな彼女のファンになり、 その日から、 毎日ロッキーに通うのが、 スキーを滑るのと同じくらい楽しみになったのです。 そして、 彼女のことをいつからかジャニスと呼ぶようになりました。 彼女には、ひげを蓄えた素敵なご主人がいたのですが、 そんなことは関係ありません。 ジャニスはみんなのアイドルでしたから、 誰も抜け駆けすることもなく、 いい子にして、 その静かに満たされた時間を共有していたのですね。 年上の女性に憧れるってこういうことか、と知りました。 それから何年も経って、 みんな大学生になって暫くした頃、 ひとりの友人がロッキーに手紙を出したのだそうです。 まめな奴だなと思います。 そうしたら、何と返事が届き、 あの頃のみんなにお会いしたいというではありませんか。 変わるもの、変わらないものに思いをはせ、 少しドキドキしながら待ち合わせの新宿の喫茶店に行きました。 ジャニスは、アフロをやめてショートヘアになっていました。 ご主人は相変わらず髭をたくわえたウッドストック世代の雰囲気。 何という話題もないけれど、 ...