投稿

5月, 2020の投稿を表示しています

知恵を後の世代に伝えるのにお金をとるべきか

欧米に比べて、日本には議論をする習慣が薄いと言われます。 確かにイギリスのパブに行くと、普通の人たちが普通に政治の議論をしたりしています。 ちょっと日本ではありえないかもしれません。 日本人にとっては、人を言い負かすことも気持ちよくないですし、 人に言い負かされるのも気持ちが良くない。 議論をすると、何となく後味が悪くなってしまう。 なんだかそんな傾向があるのでしょうか。 私も議論は苦手です。 でも学ぶことは好きです。 色々な知識を得ることによって世界が広くなり、 より多くの人が話していることが良く理解できるようになります。 知識を得ることによって、 賢い人生、 無駄のない生き方ができるような気がします。 専門分野で、一般教養として、豊富な知識を持っている人の話は 聞いていて面白い。 うらやましいと思います。 折角人間としてこの世に生まれたのだから、 この世で起こっていることは全部理解したい。 そして、そのなかで何が大切なものか、 何が変わらなくてはいけないものなのか、 何がより多くの人々の幸せにつながるものなのかを、 自分の頭で理解できるようになりたい。 そう思います。 私は毎朝散歩をするのですが、 その時に最近は Podcast を聴いています。 そのなかにイギリスで制作された Intelligence Square という番組があります。 毎回様々な分野の学者や知識人がゲストとして招かれて、 その人の専門分野や、最近出版された本について語るのですが、 非常に面白い。 ネイティブの英語なので100%理解できていないと思いますが、 大体どんなことを話しているかはわかります。 今朝は、オックスフォード大学で地理を教える先生が、 現在地球上で起こっている人口問題、環境問題、貧富格差の問題など様々な問題を 地理学者としての視点から語っていました。 先日は古今の経済学者の理論を改めて比較して、今の世の中を考えるという視点の話がありました。 非常に面白い。 日本にも、こんな学びの場が必要だと思います。 現在や未来につながる社会問題は、私たちの生活に密着した問題です。 誰でも地球温暖化と災害の増加に対して危機感を抱いていますし、 COVID-19後の世の中の変化に不安を抱いています。 世...

なぜ緑色の建物はないのだろう

最近の朝の日課として、雨の日を除いて1時間くらいの散歩をしています。 朝は元気なので、気持ちもポジティブ。 天気も良いと本当に気持ちの良い時間です。 私の住む杉並区の北西部に今川という地名があります。 ここに観泉寺という曹洞宗の禅寺があって、なかなか感じが良いのです。 散歩の中間地点として、このお寺に寄るコースがあります。 この観泉寺は、今川家の菩提寺になっています。 今川家と言えば桶狭間の戦いで織田信長に敗れた今川義元。 あれ、今川って静岡ではなかったですか? 桶狭間で敗れてから今川は没落しましたが、家は徳川家康によって庇護され、 子孫が流れ流れて、この杉並の外れに徳川家光から知行地を与えられたそうです。 その頃の杉並なんて相当な田舎だったことでしょうが、 この地域一帯に今川という地名が残っていることや、 この観泉寺の佇まいを見る限り、 さすが落ちぶれても今川は大したものだったのだと思わされます。 丁度、今年のNHK大河ドラマが明智光秀を中心とする戦国時代を描いているので、 今川義元も当然出てきます。 これまでの今川義元像といえば、 白塗りの顔で蹴鞠に興じる、ちょっとキモイ公家のイメージ。 でも今回のドラマでは、かなり知恵者に描かれていると聞きます。 同じ人物でも、見方によって本当にイメージは変わってしまうのをみると、 歴史とは事実ではなく解釈であるというのが、よくわかりますね。 さて、 観泉寺に来ると、私はまず本堂に一礼して、 それから傍らにある池の脇にあるベンチに腰を下ろします。 それほど広大な庭ではありませんが、 整然としてとても美しい日本庭園です。 日本庭園の美しさというものに、実は私はそれほど魅かれておらず、 こんな池や岩や植木がわざとらしく置かれている庭よりは、 広い原っぱの方がずっと心がやすらぐよなどと思っているのですが、 地元だから贔屓目で見ているのでしょうか、 この観泉寺の庭は、何となく心が癒されます。 春もさかりの4月末。 新緑の緑も美しく、 空の青さと木々の緑、そして池に流れ込む水の音が爽やかです。 ふと、ここに建物があるとしたらどんな色の建物が一番素敵かな、と思いました。 寺の色は茶色が基本です。 塗り壁の白と風雨にさらされた深い木目の茶色、そして黒...