才能

高校の友人がロンドンでプロの作曲家・ミュージシャンをやっています。
数年前にそれを聞いた時、びっくりしました。
彼女は精神科の医師をやっていたからです。

医師という立派な肩書きをさっぱりと棄てて、
独りイギリスに渡り、
不安はなかったのだろうか。
すごい度胸だと感心するしかありません。

もともと独特の個性を持った友人でした。
ナイーブな心と、
矢野顕子のように奔放な音楽性。
表現することが根っから好きな素面さ。
考えてみたら、
高校生の時に、作曲コンクールに入賞したりしていました。
でも、まさかプロになるとは思ってもみなかった。

真面目で音楽が大好きだったのだな、と
今ふりかえると、そう思えます。

才能の芽は、なかなか見えない。
驚くようなところに眠っていることもあります。
自分に関係のないことに、
人は無関心で無慈悲なもの。
心ない言葉で、
人の心を傷つけたり、自信を削いでしまったり、
知らず知らずにそんなことをしてこなかったかな。
突拍子も無い夢を語る若者を、
頭から馬鹿にして扱ってこなかったかな。

「イギリスの生活はどう?」と聞いたら、
「貧乏であることが恥ずかしくないから楽ね。」
と答えていました。
生きがいとは、豊かであることとは別なところにある。
当たり前のことだけど、
それを実際に生きているのは
とても素敵です。
自分は何の力になってあげられるわけでもないけれど、
心のなかで応援してあげていたいと、
そう思っています。


コメント

  1. 「好きこそ物の上手なれ」ってことか・・・ でも人によっては「下手の横好き」になるしなあ・・・ やっぱり誰にでもできることではないのは間違いないでしょう。

    返信削除
    返信
    1. 本当に。でも彼女いい顔してやっていると思いませんか。

      削除
    2. おっしゃる通りー心から楽しんでやっているのが伝わってきます。

      削除

コメントを投稿