友の顔
土曜の夜、
ある友人と会った。
10年以上会っていなかった友人だ。
最初に出会ったのは、彼が20代の頃。
少しやんちゃで、元気よく、素直で、何事にも体当たりする、
気持良いけど、少しあやうい青年だった。
大人になると、
友人とはべたべたした付き合いをしなくなる。
もたれ合うのではなく、
それぞれが一人の大人として自分の道を歩み始めるから。
時々彼の噂を風の便りに聞くこともあったが、
がんばれよ、と
心の中で思っていた。
彼の実家は食品会社を営んでおり、
前向きでリーダーシップのあるお父さんが
会社を引っ張っていた。
元気な中小企業。
掃除に学ぶ会。
社会貢献もしっかりして、すばらしい会社。
でも、
そのなかで、彼は何だか元気一杯に見えなかった。
あんなに元気なやつなのに、
どうして、もっと目一杯発散しないのだろう。
ちょっとしたイメージのギャップがあった。
その後、彼の実家は倒産したらしい。
すべてを失って、リセットして、
まっすぐな彼は、きっと大きな喪失感に襲われたのだろう。
今も、まだ心に傷を残している。
もうひとつ次に向かってゆく決意を持てずにいる。
傷ついた人に何ができよう。
自分に何かできると思ったら大きな過ちだ。
嬉しかったことは、彼の顔。
すごくいい顔をしていた。
まっすぐで優しい目が、
確かに大人の深みを持っていた。
震災で被災した友人の手伝いに毎月のように出かけて、
広大な敷地の瓦礫を手作業で整理する作業、
将来の防潮堤にする森をつくる植林作業に、
ボランティアででかけて汗を流す。
彼は、今彼にできる精一杯を尽くしているのだろう、
その積み重ねが、
こんな優しい目に繋がるのだろう。
誰もがみんな一生懸命生きている。
自分も負けずに一生懸命生きることしか、
できない。
ある友人と会った。
10年以上会っていなかった友人だ。
最初に出会ったのは、彼が20代の頃。
少しやんちゃで、元気よく、素直で、何事にも体当たりする、
気持良いけど、少しあやうい青年だった。
大人になると、
友人とはべたべたした付き合いをしなくなる。
もたれ合うのではなく、
それぞれが一人の大人として自分の道を歩み始めるから。
時々彼の噂を風の便りに聞くこともあったが、
がんばれよ、と
心の中で思っていた。
彼の実家は食品会社を営んでおり、
前向きでリーダーシップのあるお父さんが
会社を引っ張っていた。
元気な中小企業。
掃除に学ぶ会。
社会貢献もしっかりして、すばらしい会社。
でも、
そのなかで、彼は何だか元気一杯に見えなかった。
あんなに元気なやつなのに、
どうして、もっと目一杯発散しないのだろう。
ちょっとしたイメージのギャップがあった。
その後、彼の実家は倒産したらしい。
すべてを失って、リセットして、
まっすぐな彼は、きっと大きな喪失感に襲われたのだろう。
今も、まだ心に傷を残している。
もうひとつ次に向かってゆく決意を持てずにいる。
傷ついた人に何ができよう。
自分に何かできると思ったら大きな過ちだ。
嬉しかったことは、彼の顔。
すごくいい顔をしていた。
まっすぐで優しい目が、
確かに大人の深みを持っていた。
震災で被災した友人の手伝いに毎月のように出かけて、
広大な敷地の瓦礫を手作業で整理する作業、
将来の防潮堤にする森をつくる植林作業に、
ボランティアででかけて汗を流す。
彼は、今彼にできる精一杯を尽くしているのだろう、
その積み重ねが、
こんな優しい目に繋がるのだろう。
誰もがみんな一生懸命生きている。
自分も負けずに一生懸命生きることしか、
できない。
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