カフェに惹かれる

僕らの世代にとって、
「カフェ」って「喫茶店」のことでしょ。
喫茶店の文化は、あるイメージを持って僕らの中に染みついています。
バーテンのようなマスター、もしくは世捨て人的なマスター。
カウンターとテーブル席がいくつか。
やや暗めの照明。
たばこの煙とヤニの染みついた壁の色。
背中を丸めた浪人生。

Starbucks の登場で、そのイメージはかなり変わりました。
フランス風のCafe や、イタリア風の Bar 。
様々な欧米風の店舗が急速に増えて、
カフェは、たばこを吸って時間を潰す場所ではなくなってきました。

そして、最近。
巷にカフェが増えています。
これは欧米風でもない、
かといって和風でもない。
日本が得意とする和洋折衷文化のようです。
生成りの木目を生かしたインテリアや、
和食器のバラエティ。
てんでばらばらなものを、
ひとつのコンセプトでまとめ上げる感性。

食べ物も、
決して上等かどうかはわからないけれど、
伝統的なものを生かしながら、
自然派で、健康的。
そして、ちょっとオシャレ。

この間、
フードライターのヤマモト女史と
下北沢にあるパンカフェに行ってきました。
古い洋館を改造して、
一階に厨房と売店、二階に客席、
そして外のテラスにも椅子がありました。
静かで、
とてもオシャレ。

箱のようなオフィスに詰め込まれて、
ストレス一杯の仕事に明け暮れている人たちは、
たまに、
こういうところで1時間くらい過ごすことをお薦めします。

現代は、
時間のスピードがどんどん速くなって、
時間に追いかけられ、
自分が何だかわからなくなってくる。
そんな時に、
何の意味もない時間を
文庫本を読んだり、ぼーっとしたりして過ごすこと。
身体が求めているのかもしれません。

そして、
やはりこの文化は女性の視点です。
女性が求めている世界を体現していると思います。
徐々に世の中は女性中心に軸を変えています。
働く中心は男性でも、
時代に変化と新味をもたらしているのは、
間違いなく女性の感性です。

男性は、女性をサポートする役に変わってきている。
僕がカフェに惹かれる気持ちを分析しても仕方ないけど、
そういうことかな、と。

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