歌うこと

小さいときから歌うことが好きでした。
「きれいな声ですね」 と大人の人から褒められると、
恥ずかしいけれど嬉しかった。

合唱するのも楽しいし、
ひとりでピアノを弾きながら歌うのも好きでした。
バンドで歌っていたこともあります。

人の声にはえもいわれぬ美しさがあります。
人の声にしかない柔らかさとニュアンス、
そしてぬくもりがあります。
美しい声を聴いていると心が洗われるような気持ちになります。
ノラ・ジョーンズ や エラ・フィッツジェラルド、
リンダ・ロンシュタッド や カレン・カーペンター
神様の贈り物としかいえない声は、
本当に時が止まってしまうよう。

自分の声がとても好きだというわけではありません。
でも何となくきれいな声で歌えているなと思える時もあります。
不思議なものですね。
もっと上手に歌えるようになりたいと願います。

音楽は、聴くよりも演奏する方がずっと楽しい。
そう思っています。
演奏する楽しさは格別です。
自分で演奏していても楽しいし、
人に聴いてもらえれば、なお楽しい。
自信はなくて恥ずかしい気持ちもあるのに、
心のどこかで聴いてもらいたいと思っているのですね。

作年、約18年ぶりにマーラーの「千人の交響曲」の合唱を歌いました。
前に歌ったのはサントリーホール。
亡くなった若杉 弘さんの指揮で歌い、
その年に生まれた長女には、響子と名前をつけました。

今回歌ったのは、ジョナサン・ノット指揮の東京交響楽団でした。
なかなか厳しい合唱指導やオーディションを経ての本番は、
それはそれは美しい演奏でした。
一人の声でも美しいのに、
沢山の人が心を合わせて一生懸命歌う美しさは、
その人数分の美しさを紡ぎます。
さらに素晴らしいオーケストラの調べ。
音楽を作り上げる楽しさや厳しさと、
歌い終えた達成感。
やはり、音楽は聴くよりも演奏する方がずっと楽しいと、
改めて、深く思ったのです。

今年はどこかの合唱団に入団しようと決めました。


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